高い耐圧性能を実現した圧力センサ。凍結による損傷対策に最適!
多くの屋外アプリケーションでは水圧を監視する必要があります。これらのアプリケーションの例には、
作物の灌漑、消防車の水槽レベルの監視、エンジンの水冷、および道路工事の散水が含まれます。
前述のアプリケーションは極寒の気候であることも多く、操作中または機器がアイドル状態の場合に夜間に
水が凍結する可能性が高くなります。水が凍結するとアプリケーションによっては数~数十MPaの非常に
高い圧力が発生します。このような高圧は、ほとんどの圧力センサに恒久的な損傷を与えます。
多くの圧力センサは、ひずみゲージまたはピエゾ抵抗センシング技術をベースにしています。
ひずみゲージのセンサは、通常、フルスケール値の3倍の耐圧が上限であり、ピエゾ抵抗MEMSセンサは、
フルスケール値の2倍とさらに低い耐圧であることがしばしばあります。特に15 PSIG(103kPa)から
500 PSIG(3.4Mpa)といった低圧範囲の圧力センサでは、前述の耐圧値では凍結水に対する保護には不
十分です。これらのセンサは高い過圧に対処するように設計されていないため、水が凍結すると恒久的な
損傷を受けます。
このような圧力センサで水の凍結による損傷を回避するために、多くの場合、システム設計者は必要以上
に高い圧力範囲を選択することになり、精度と使用可能なアナログ出力に大きく影響を及ぼします。
たとえば、 ウォーターポンプの圧力を監視する用途で監視対象の圧力レンジ100PSIG (689kPa) の
かわりに、5,000 PSIG(34.4MPa)の圧力レンジを選択して氷の凍結圧力に対応するといったことです。
セトラ社のModel AXD工業用圧力センサには、氷の凍結による損傷に耐えられるような高耐圧オプション
があります。オプション選択により低圧範囲でも最大でフルスケール値の40倍までの過負荷耐圧が実現
可能です。
モデルAXDは凍結による損傷に耐え得る、堅牢な静電容量式圧力センサです。
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